美んさんがホワイトボードで講義してくれた
参加者のリアルな悩みの相談会に
・障害者手帳を持った方がいいの?について美んさんは「手帳を持って生きやすくなることもある」事例を紹介
改めて発達障害について
図の右側に行けば行くほど、知的発達も伴う場合が多く、知的発達の場合もある。
美んさんはこれらは複雑に絡み合っていて、「ラーメン全部のせ状態😆!」と言っていました。
要するにアスペルガーだけの人はほとんどいない、みんな、いずれの要素も持っていて、どの要素が強いタイプなのかがちょっとずつ違うということ。
人それぞれタイプが違うから、改めて自分がどのタイプなのかを知るのは重要だと感じました。
また、やはり発達障害、知的障害には男性が多いことも話題に出ました。
統計的にも出ていますが、圧倒的に多いそうです。
脳の作りもありますが、社会に出てお金を稼ぐ役割を与えられた男性がそれをできないとなると途端に異常者扱いになるのも日本社会です。
手帳を持つことのメリットとは?
①働く時に役に立つ
特に法人においては手帳の有無によって対応が異なる。
また、現職場にどうやって伝えたらいいか分からないという場合は発達障害者支援法に基づいて、各自治体が一緒に説明に行ってくれる制度(○○?○○)がある。
〈手帳を持っている人の実例〉
入社前から手帳を持っていることを申告した上で入っているので一緒に働く人の期待値コントロールがしやすい。
できないことを言えずにできずに怒られるパターンの減点方式が、できたらそれだけ評価してくれる加点方式に変わる。
→自己肯定感につながる。
②家族の理解を得られやすくなる
相手を傷つけずに済む。理解してもらえるだけで楽になる。メンタル面での生きやすさを得られる。
『目に見えない障害だからこそ、気づいてもらえないデメリットもあるけど隠したいときは隠せるというメリットもある。
いざ、自分を自分で守る時に手帳があると日本では便利なことが多い』
手帳の種類について
日常生活を送れている私たちのレベルなら取れても3級または4級になる。
美術館の入館料割引や交通費割引程度の支援にはなるが、手帳を持っていることで国が提供している支援は受けやすくなる。
主には、職場での自己防衛のために使うことが多い。
合理的配慮とは?
合理的配慮とは、障害のある人とそうでない人の機会や待遇を平等に確保し、支障となっている事情を改善、調整するための措置をするということ。改正障害者雇用促進法の施行により、事業主に対し障害のある人への合理的配慮の提供が義務付けられるようになった。
参考
https://persol-diverse.co.jp/lab/fundamental/recruit/recruit001/
そもそも、発達障害の手帳を持っているまたは、持っていない手前のグレーゾーンの人はこの合理的配慮ができない会社にいては息苦しいだけ!!
障害を告白して、それに対して配慮のない会社はやめるべき!という意見も出ました。
来年の令和6年4月1日から事業者における合理的配慮が完全に義務化されます。
この情報についてはHugmuでも随時、情報発信してまいります。
今日のリアルな悩み
・漫画の読み方の順序がいまいち分からない
・読み飛ばしや読み間違いがありテストの時間内で問題が解き終わらない
・音には強いけど、リーディングに難あり
・6と9や、ぬとね など特定の数字や文字において逆さまになって気づかない
・暗記で瞬間的な記憶力はよく、テストの点数もいいので期待値が高まるが本質的には負荷がすごい
・偏差値は高いが、I Qは低い、偏差値は低いがI Qが高い など偏差値とI Qが比例しないから、要求された内容によっては答えられないものが多々ある。
→ディスクレシア(D X)=L D(学習障害)についての悩みが多く出ました。
最後に
障害の話となると、一般的には暗い話になるかもしれません。
でも、Hugmuではみんなとても楽しそうに笑いあいながら話します。
今日も「私は発達障害の勝ち組」というパワーワードが出たり、障害を持っているから「それをうまく使ったもんがちでしょ」という雰囲気がずっとあります。
それでも、一人で考え込んでしまうとどうしてもネガティブになってしまうし、そもそも「どうしたらいいのか分からない」ことがあります。
そんな時にHugmuのコミュニティの場に来て、パワーを充電してみたり、「どうやって乗り越えた?」という具体的な対策を話しあってみたり、「こんな夢ができたんだ!」と挑戦することを宣言してみたりすることで、毎日の生きづらさから少し生きやすい状態になればいいなと思っています。
“生きづらさを生きていく”そんな時代に仲間がいれば生きていける気がしてくるのではないかと思います。
「心臓が動いているけど、生きた心地がしない」それは死んでいるも同然だと個人的には思っています。
「生きている」を感じられる場でもありますので、興味がある方は一度遊びに来てください。